2006年1月23日(月)

本日は風が強かったじゃないですか。


そんな強風の中、帽子をかぶっているわけでもないのに、
頭を抑えながらあるくおじさまを発見したわけですよ。


で、そんなん大体わかるじゃないですか。
むしろ、逆に目立つじゃないですか。


したらね、目があっちゃったんですよ。そのおじさまと。


なんかね、もうね、見てない見てないよーって気持ちでいっぱいになりまして、
なんだかこっちが悪いことしたなみたいな罪悪感にかられました。


しょうがないじゃない。誰だって見るっしょ?そして期待するっしょ?
あれよあれよと、風に乗って飛ばされるヅラを追いかける様を。
そしてヅラを追いかけて森の中へ、ついにはヅラは沼に落ちてしまいました。


「ああ、このままでは家に帰れない。女房にも娘にも私がヅラだってことがばれてしまう・・・。」
途方にくれていると、沼の中から女神が現れ、
「あなたの落としたヅラは、この金のヅラですか?」
と言って金色にかがやく立派なヅラを差し出しました。


「いいえ。私の落としたのはそれではありません」


「それでは、このヅラですか?」
そう言って今度は彼が落としたヅラを差し出しました。


「はい。そうです。」


「あなたは、正直者ですね。褒美にこの金のヅラを差し上げましょう。」


「え?え?え?あ、いや、私のは黒髪ので・・・。」


「それではごきげんよう。」


「ちょ、待てってば。ごきげんようじゃねーよ。おい、返してくれよ・・・っておいマジかよ。参ったな・・・。」


そうしておじさまは、パツキンの外人さんになりましたとさ。