2004年7月7日(水)
そんなわけで七夕らしいんですよ。
ですから俺もあやかって、浴衣娘と腕を組んで歩いちゃったりしてたんですよ。
正確に言うと、したいなって思ったんですよ。
もっと正確に言うと俺の目の前を浴衣姿で腕組んで歩いているカップルに
石つぶてを投げてみよっかなって思っていたわけですよ。
あぁ。汚れなき残業天の川ど真ん中。
そもそも何なんでしょうか。七夕って。
オリヒメちゃんとヒコボシどんのお話って何?
なんなん?
何で7月7日にしかあっちゃいけなくなったん?
そして何で笹に願いを込めた短冊なん?
かくいう俺も幼少の頃はやりました。
というかやらされました。半ば強制的に。
ほんのり強引に。
むしろちょんぽりエキゾチックに。
だけどそんなことはどうだっていいのですよ。
過去には捕らわれないのが俺のモットーですから。
そんな七夕まじりの中、昼飯をむさぼっていたわけですよ。
もちろん半笑いで。
そして隣に座ったおじいちゃん。
何やら慌てふためいてこう言っているんです。
「歌詞カードを落とした!」
???なんなんでしょう。大事な十八番の歌詞カードなんでしょうか。
本日夜の銀座のスナックでママに歌ってあげるよと約束しておいたはずの
歌詞カードなんでしょうか。
そんな大切な愛の切符ともなる歌詞カードを落としたとなれば、さぁ大変です。
今宵、寄り添い肩を抱き合い交わる唇がすべておじゃんなんですよ。
じいちゃん一大事!なんですよ。
むしろ「湯煙殺人事件 無くされた歌詞カードは全てを歌う」ですよ。
そんなじいちゃんを俺が放っておけるはずがないのです。
愛と勇気と未来を担う子供たちのために話を聞いてみたのです。
というか聞かざるを得ない状況だったのです。
よくよく聞いてみると
証言1 切符を買った。
証言2 電車に乗っていた。
証言3 財布の中にしまっておいた。
証言4 タクシーにも乗った。
証言5 支払いのときに気が付いた
証言6 でもすぐに息子の嫁に頼んでスットップした。
キャッシュカードだったぞコノヤロウ。